語源の旅へようこそ
ETYMOLOGY
語源や、語源学を指す言葉です。
数々の単語の語源、つまりetymologiesを紐解き、そして多言語を学ぶ楽しさを共有したい──そんな想いでこのサイトを立ち上げました。
ギリシャ語からラテン語経由で、現代の英語で「語彙」や「辞書」を意味するLexiconと、ラテン語で「真実」を意味するVeritasを合わせて、このサイト名のLexiVeritasとしました。
では、etymologyという単語のetymologyは何だろうか。
etymologyは、ギリシャ語のetymologiaに由来する。「言葉の真の意味を分析する」という行為そのものを表す言葉だ。この語は「真実」を意味するetymonと、「学問」を意味する-logiaの組み合わせで作られている。
言葉の奥深さやその裏に隠れた多文化のつながりを、あなたと一緒に探し、楽しみたい──そんな思いが詰まっている。
言葉の背景には歴史や文化、多言語間のつながりが織り込まれている。それを知ることは、単に語源を学ぶだけでなく、異なる言語や文化への興味を育むきっかけにもなる。このサイトが、多言語の扉を開く場となり、
語源と多言語の重要性
なぜ語源を学び、多言語を学ぶ必要があるのか。それは、
英語だけを学んでいても、英語は上達しない
からです。
もしあなたが、arbolistという未知の英単語に遭遇したところを想像してください。「-istだから、〜する人だ」というところまでは想像できたとしても、実際のところは何をする人なのかわからないかもしれません。しかし、フランス語で「木」を意味するarbre (アルブル)という単語を知っていれば、「木に関する職業かもしれない」と見当がつくはずです。実際にarbolistとは木を保全管理したり、伐採したりする人のことです。
英語で病院を意味するhospitalと、フランス語でホテルを意味するhôtelは、一見まったく関係がないように見えますが、どちらもラテン語のhospes (客人や訪問者を意味する言葉)に由来しています。同じ語源を持つ単語に出会ったとき、その背景を知っていれば驚きや発見があり、記憶にも残りやすくなる。語源を学ぶことは、単に語彙を増やすだけでなく、言葉と文化のつながりを見つける手がかりになるのです。
なぜ「美しい」はbeautifulという単語なのか。「歯」はtoothなのに、なぜ歯にまつわることは似ても似つかぬdentalという形なのか。lettuceなぜlettuceと名づけられたのか。語源を知れば知るほど言葉の由来や多言語の関係が理解できるようになります。
実は、私たちが現在使っている英単語の中で、純粋に英語に由来する単語は、なんと4分の1ほどしかないと言われています。残りの4分の3は、他の言語を通じて英語に入ってきたもので、そのうち半数近くはフランス語由来の言葉だとされています。中には英単語全体の45%がフランス語由来とする統計もあります。
それもそのはずで、1066年にノルマン・コンクエストという、英語史上最も大きな転換点がありました。フランスがイギリスを征服し、支配者階級の言語がフランス語になったのです。そう、イギリス=英語ではなく、フランス語が話されていた時代があったのです。それが、現代の英語にも多大な影響を及ぼしていることは、想像に難くありません。だからこそ、語源を深掘りして、多言語を学ぶことが、結局のところは英語力向上のためには重要なのです。
単語はテキトーに作られたわけではない
どんなに難しい単語でも、何がしかの由来があります。
結局のところ「英単語は漢字と同じ」と考えたらどうでしょうか。魚へんに「鬼」と書いてあったら? そんな字は知らなくても「とりあえずは魚か、少なくとも水の中にいる生き物だろう。しかも、もしかしたら結構獰猛な生き物かもしれない」と思うはずです。
このサイトを通じて、語源の面白さや多言語の魅力に触れる旅を、ぜひ私と一緒に楽しんでほしい。あなたが新たな発見をするお手伝いができれば、これ以上の喜びはない。
2025年吉日